Reuters logo
長期金利目標「変更は困難」と木内委員、物価2%には政府努力も
2017年2月23日 / 03:20 / 9ヶ月後

長期金利目標「変更は困難」と木内委員、物価2%には政府努力も

[甲府市 23日 ロイター] - 日銀の木内登英審議委員は23日、甲府市で開かれた金融経済懇談会で講演し、長期金利の目標水準の変更は困難との見方を示した。その上で、日銀が掲げる2%の物価目標の達成には「前向きな経済構造の変化」が前提になり、政府による構造改革の取り組みも不可欠と指摘した。

 2月23日、日銀(写真)の木内登英審議委員は、甲府市で開かれた金融経済懇談会で講演し、長期金利の目標水準の変更は困難との見方を示した。2016年9月撮影(2017年 ロイター/Toru Hanai)

木内委員は、昨年9月に導入した「イールドカーブ・コントロール」(YCC)について「マイナス金利で生じた諸問題への対応という側面が大きかった」と分析。

長期金利操作の問題点として「国債買い入れペースの一段の拡大を強いられるリスクがある」ことを挙げた上で、長期金利の目標水準を頻繁に見直せば「目標に対する信認の低下を招き、市場を不安定化させてしまう」との懸念を示した。

YCC導入後、「潜在的に円相場のボラティリティーが双方向に高まった可能性がある」とも指摘した。

2%の物価目標を巡っては、日銀が達成時期を「2018年度頃」とする中、木内委員は「18年度までの見通し期間を通じて、2%を大きく下回り続ける」と予想した。

短期間での目標達成は困難な上、「家計や企業の経済活動にとってむしろマイナスとなる」としつつ、政府・日銀一体で経済構造の変化を促進できれば「2%が妥当となる局面に至ることも期待できる」と語った。

その上で、経済構造の変化には「イノベーション向上に向けた企業の努力」と「政府の構造改革の取り組みが必要」と強調した。

一方、世界経済の動向に関しては米国の財政政策に着目した。昨年11月の米大統領選以降、市場は同国の大規模な財政政策の効果を織り込み始めたものの、「内容や規模については依然不透明で、明らかになるまでには相応の時間を要する」と慎重姿勢を見せた。

米ドル高による新興国からの資金流出といったマイナス面が、米財政政策がもたらす効果を上回れば「世界経済に対して全体ではマイナスとなる可能性も考えられる」とし、米金利上昇の日本への波及は「長期金利操作への最初の試練になっている」とも語った。

*写真を修正して再送します。

梅川崇

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」
0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below