[東京 24日 ロイター] - 黒田東彦日銀総裁は24日午後の衆院財務金融委員会で、マイナス金利政策の導入後も量・質面での追加緩和も選択肢にあると語った。
宮本岳志委員(共産)への答弁。
総裁は1月29日に決めたマイナス金利付き量的・質的金融緩和(QQE)の導入について「量・質面での拡大が限界を迎えたから行ったものではない」とし、日銀当座預金の一部にマイナス金利を適用することでイールドカーブの起点を引き下げるとともに、大規模な国債買い入れの継続と合わせて「金利全般により強い下押し圧力を加える」ことが狙いと説明した。そのうえで、今後も「量および質の面での追加緩和も選択肢」と語った。
また、日本の財政状況に関して「持続可能な財政構造を確立することは、日本経済が持続的な成長を達成していくうえで必須の前提」と強調し、「政府による財政再建の取り組みが引き続き着実に進められていくことを期待している」と語った。
伊藤純夫 編集:吉瀬邦彦
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