December 30, 2014 / 11:48 AM / 4 years ago

年末の資金供給量が過去最大の276兆円、日銀の目標上回る

 12月30日の日銀発表によると、資金供給残高は過去最大の275兆8800億円となり、2014年末目標の275兆円を上回った。写真は2011年8月撮影(2014年 ロイター/Yuriko Nakao)

[東京 30日 ロイター] - 日銀によると、年内最終営業日の30日のマネタリーベース(資金供給量)の残高は過去最大の275兆8800億円となり、2014年末目標の275兆円を上回った。一方、目標に掲げる2%の物価上昇率の実現は道半ばで、日銀は年明け後も大規模な資金供給を継続する。

日銀は10月末、足元の物価上昇率の鈍化がインフレ期待に与える悪影響を回避するため、量的・質的金融緩和(QQE)を拡大した。それまで年間60─70兆円としていたマネタリーベースの拡大ペースを同約80兆円に増額。長期国債の買い入れも、保有残高の増加ペースをそれまでの同約50兆円から同約80兆円に増やした。

この結果、 年末のマネタリーベース残高の見通しは、当初の270兆円から275兆円に拡大したが、それを上回る実績となった。QQE導入前の2012年末の138兆円程度から倍増となり、当初掲げた、残高を2年間で2倍にするとの目標も達成した。

マネタリーベースの積み上げが順調に進む一方、日銀が目指す2%の物価安定目標の実現はむしろ不透明感が強まっている。消費税率引き上げの影響を除いた消費者物価指数(除く生鮮)の前年比上昇率は今年4月にプラス1.5%に上昇したが、その後は伸び率が縮小。足元では原油価格の急落を受けて同プラス0.7%まで鈍化している。

日銀は、目標とする物価2%の到達時期を「2015年度を中心とする期間」としており、来年がまさに正念場となる。日銀の期待通りに予想インフレ率の上昇や需給ギャップの改善が進んで物価を押し上げていくのか、それともさらなる追加措置が必要となるのか、来年も金融政策の動向が大きな焦点になりそうだ。

伊藤純夫

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