October 31, 2018 / 4:29 AM / 14 days ago

物価各年とも下方修正、システムリスク「注視」=日銀展望リポート

 10月31日、日銀は、「経済・物価情勢の展望」(展望リポート)を公表した。写真は都内にある日銀本店。2015年10月撮影(2018年 ロイター/Thomas Peter)

[東京 31日 ロイター] - 日銀は31日、「経済・物価情勢の展望」(展望リポート)を公表した。政策委員の物価見通し中央値は20年度までの3カ年いずれも下方修正された。20年度は1.5%にとどまる見通しとなった。成長率について今年度は下方修正したが、19、20年度は据え置いた。保護主義の影響はさほど強調していないが、金融システムリスクには一歩踏み込み、先行き注視の必要性に言及した。

物価についての記述に前回から大きな変化はない。景気拡大や労働需給引き締まりに比べると「弱め動きが続いている」として、予想物価上昇率の高まりも「後ずれしている」とした。先行きの展望では、需給ギャップがプラスを続けることなどから、2%に向けて徐々に上昇率が高まるとの見方も維持。

リスク要因についてもほぼ前回と同じ項目を挙げたが、「企業の生産性向上の影響」に言及。技術進歩や流通形態の変化によって競争環境が一段と厳しくなる場合には、価格押し下げ圧力が予想以上に長引く可能性があるとしている。

経済面では、米中貿易戦争など保護主義の影響についてさほど強調していない。経済のリスク要因で前回同様に言及されているだけで、基本的に18年度は「海外経済の着実な成長」を背景に輸出の増加を想定、19、20年度も内需の減速の一方で「外需にも支えられて景気の拡大基調が続く」と見込んでいる。

今後の金融政策運営の観点から重視すべきリスクについて、経済見通しでは「海外経済の動向を中心に下振れリスクが大きい」とし、物価についても「中期的な予想物価上昇率の動向を中心に下振れリスクが大きい」としている。

さらに、金融面での不均衡についても、前回から一歩踏み込んで、金融機関収益の下押しが長期化することによる金融システムリスクについて「現時点では大きくない」としながらも「先行きの動向には注視してく必要がある」と付け加えた。

中川泉

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