April 8, 2019 / 7:25 AM / 16 days ago

日銀景気判断は3地域で引き下げ、中国減速で電子デバイス関連の生産下方修正

 4月8日、日銀は、地域経済報告(さくらリポート)を公表し、9地域のうち、東北と北陸、九州・沖縄の3地域で景気判断を引き下げた。写真は都内で2013年12月撮影(2019年 ロイター/Yuya Shino)

[東京 8日 ロイター] - 日銀は8日、地域経済報告(さくらリポート)を公表し、9地域のうち、東北と北陸、九州・沖縄の3地域で景気判断を引き下げた。3地域は、電子部品デバイスの弱さから生産の下方修正を行っていることを踏まえた。生産は、9地域中7地域で判断を引き下げるなど、海外経済減速の影響が出ている一方で、個人消費や設備投資など内需は堅調に推移しており、地域経済はまちまちの状況となっている。

3地域の景気判断を同時に引き下げるのは、2013年1月以来。北海道は、胆振東部地震の下押し圧力が解消したことで判断を引き上げた。5地域の判断は据え置いた。

今回のさくらリポートでは「企業・家計の両部門において所得から支出への前向きな循環が働くもとで、国内需要の堅調な動きが続いている」との判断を示した。足元では「輸出や生産に海外経済の減速の影響がみられる」と弱い動きがあることを指摘しながらも「企業収益が総じて良好な水準を維持するもとで、設備投資は増加傾向を続けているほか、個人消費も、雇用・所得環境の着実な改善を背景に、振れを伴いながらも、緩やかに増加している」とした。

下方修正となった3地域は、電子部品デバイスの影響を大きく受ける地域。生産については、9地域中、東海と中国を除く7地域で判断を引き下げるなど、中国経済の減速の影響が実際の判断引き下げにつながっている。7地域での判断引き下げは13年1月に全地域で引き下げて以来。「海外経済の影響を指摘する声は前回(1月)よりも増加している。9地域全てで聞かれた」(日銀幹部)という。

具体的には「年明け以降、中国向け半導体製造装置の受注が弱まっている」(横浜・生産用機械)や「工作機械向け部品の生産は、中国における設備投資需要の減少から、前年比30―40%の大幅な減少となっている」(甲府・非鉄金属)などの声があった。

ただ、関東甲信越も「緩やかに拡大している」との総括判断に「輸出・生産面に海外経済減速の影響が見られる」との文言を付け加えたものの、判断は据え置いた。日銀幹部は「関東甲信越は電子部品デバイスの影響が大きくないなど、産業構造の違い」と説明している。また、東海地方は好調な自動車でカバーしているという。

こうした海外経済の減速については、下期以降回復するのではないか、という声がいくつか聞かれたという。

一方、個人消費の判断は全地域で据え置かれたほか、設備投資は、東北、北陸、中国の3地域で引き下げられた。設備投資について、日銀幹部は「横ばいや高水準という判断であり、設備投資スタンスが後退しているわけではない」としている。

景気の総括判断は「拡大」6地域、「回復」が3地域となっている。

清水律子

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