December 15, 2017 / 1:40 AM / 9 months ago

12月日銀短観、製造業5期連続改善 設備・雇用不足感拡大

[東京 15日 ロイター] - 日銀が15日発表した12月短観では、大企業製造業の好況が一段と勢いを増したことが明らかになった。5四半期連続の改善で、リーマン・ショック前のピーク時にほぼ匹敵する水準を取り戻した。

 12月15日、日銀が発表した12月短観では、大企業製造業の好況が一段と勢いを増したことが明らかになった。5四半期連続の改善で、リーマン・ショック前のピーク時にほぼ匹敵する水準を取り戻した。写真は都内で昨年9月撮影(2017年 ロイター/Toru Hanai)

非製造業は高水準だが横ばいにとどまった。天候不順のほか人手不足が足かせとなった。国内外で製品需給が引き締まっており、設備、雇用とも不足超過幅が拡大。販売価格判断も上昇に転じた。ただ設備投資は大企業で例年通り下方修正となり、最近の伸びを下回っている。

<製造業は内外需好調 非製造業は人手不足が足かせ>

企業マインドは大企業製造業でプラス25。前回比3ポイントの改善となった。リーマン・ショック前のピークだった04年9月のプラス26に迫る高水準。1年以上にわたり改善が続いている。

素材から加工まで幅広い業種で改善。背景には内外需の好調がある。製品・サービスの需給判断は内外需とも改善方向。特に海外で需要超過となっており、世界経済の拡大が寄与している。 2017年度のドル/円レートの想定も110.18円と、9月調査から円安方向に修正され、円安による輸出増加も寄与。

大企業非製造業は横ばいにとどまった。もっとも水準はプラス23と高水準で、リーマン・ショック前のピークだった07年6月のプラス22を超えている。

悪化方向となった不動産・建設は価格高騰への警戒感や競争激化などが背景にありそうだ。宿泊・飲食サービスも悪化方向、天候不順や人手不足が影響しているもよう。小売・卸売は改善した。

<雇用・設備ともに不足超過幅が拡大>

設備、雇用ともに不足超過が目立ってきた。生産・営業用設備判断は、大企業でマイナス2の不足超過。今年6月におよそ10年ぶりに不足超過に転じていた。

雇用判断も大企業でマイナス19、中小企業ではマイナス34。一段と逼迫(ひっぱく)感が強まっており、いずれもバブル期に次ぐ水準まで不足感が強まっている。 

<設備投資、力強さ欠く>

2017年度事業計画は、全規模全産業で売上高が前年度比3.0%の増収に、経常利益が5.2%の増益見通しに、いずれも上方修正された。売上高経常利益率は大企業製造業・非製造業ともに過去最高。

設備投資は設備不足感が強まっている割に力不足感が否めない。大企業全産業で前年度比7.4%増。16年度の伸びは上回ったものの、14、15年度を下回る伸び率にとどまっている。IT化につながるソフトウエア投資は上方修正され、前年度比6.4%増。

中小企業全産業では例年通り上方修正されたものの、非製造業で弱めの動きとなっていることが影響して、直近の3年間と比較しても伸び率は低い。ソフトウエア投資は前年度比18.5%増と高めの伸びだが、前回より下方修正されている。

中川泉

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