July 2, 2018 / 1:48 AM / 3 months ago

日銀短観、大企業製造業DIが2期連続悪化:識者はこうみる

[東京 2日 ロイター] - 日銀が2日発表した6月全国企業短期経済観測調査(短観)よると、大企業・製造業の業況判断DI(良い─悪い)はプラス21となり、前回の3月調査から3ポイント悪化した。

 7月2日、日銀が2日発表した6月全国企業短期経済観測調査(短観)よると、大企業・製造業の業況判断DI(良い─悪い)はプラス21となり、前回の3月調査から3ポイント悪化した。川崎市で2012年10月撮影(2018年 ロイター/Toru Hanai)

悪化は2四半期連続。2四半期連続での悪化は2012年12月以来、5年半ぶり。

市場関係者の見方は以下の通り。

●まだら模様、先行き警戒解けず

<みずほ証券 チーフマーケットエコノミスト 上野泰也氏>

6月日銀短観は、強弱材料が入り混じりまだら模様といった状況だ。大企業の設備投資計画が想定よりも強かったが、一方で大企業製造業の景況感が2期連続で悪化した。

今回は、米国保護主義の流れや貿易摩擦の影響が思ったよりも反映されていない印象だ。国内企業は輸出依存の割合が大きいため、サプライチェーンが混乱するような事態になれば、設備投資計画にも影響が出てくる可能性がある。先行きは警戒感を持ってみるべきだ。

日銀短観が物価至上主義的な色彩が強まっている金融政策運営に占めるウエートは落ちている。あす公表される企業の物価見通しの方が日銀政策に与える影響があるかもしれない。

●大幅悪化の回避で市場に安心感も

<大和住銀投信投資顧問 シニア・エコノミスト 門司総一郎氏>

大企業・製造業の業況判断DIは2四半期連続で悪化したが、大幅な悪化はみられなかった。投資家の安心感にはつながるだろう。ただ7月6日の米国の対中関税発動前までは動きにくい。

大企業・全産業の設備投資計画は市場予想を大きく上回っている。また想定為替レート(大企業・製造業)は2018年度が107円26銭と、前回調査から円高方向に見直された。これらも考慮すると、基本的に景気は強いとみていいだろう。

大企業・非製造業は1─3月期は天候要因が景況感の重しになっていた。4月以降はその分、戻ったとみることができる。中小企業の業況判断は、人手不足の要因が作用しているとすれば、悲観的に捉える必要はなくなるはずだ。

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