[ワシントン 15日 ロイター] - ボルネオ島に生息するオランウータンが1999年から2015年の間に約半数に激減していることが、科学者チームの研究で明らかになった。減少の7割は密猟などで人に殺されたためとみられる。
学術雑誌カレントバイオロジーに掲載された同研究によると、この16年間で14万8500頭減ったと推計され、2050年までにさらに4万5000頭減ると予想されている。
研究チームによると、森林破壊も原因になっているが、減少の7割は人に殺されたためとみられる。現地の人々が肉のための狩猟するほか、オランウータンが作物を食べに人里に出てきたときに殺すケースもあると指摘した。
オランウータンの樹上の巣を集計したり衛星画像から森林消失を評価するなどした結果、1999年にはボルネオ島に20万─30万頭いたオランウータンが、2015年には7万─10万頭に減ったことが分かったという。
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