[16日 ロイター] - ボクシングの世界ミドル級タイトルマッチが15日に米ネバダ州ラスベガスで行われ、元2階級王者のサウル・アルバレス(メキシコ)が世界2団体(WBA、WBC)統一王者のゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)を判定で破った。
判定は2人のジャッジが115─113、もう1人が114─114という僅差だった。ゴロフキンはアマチュア時代の2005年以来、プロ転向後は初となる黒星を喫した。戦績はアルバレスが50勝(34KO)1敗2分、ゴロフキンは38勝(34KO)1敗1分。
両者は昨年9月にラスベガスで対戦した際に物議を醸すドローに終わり、今年5月に再戦予定だったが、アルバレスの薬物陽性反応を受けて一旦は試合中止となっていた。
アルバレスはリングサイドでのインタビューで「非常にタイトな試合だった。ノックアウトを狙ったが、難しい。彼は偉大なファイターだが、最終的には私が勝利した。とても興奮しているし、感情が高ぶっている。信じてくれた人たちに感謝したい」と話した。
一方、米スポーツ専門局ESPNによると、ゴロフキンは「ジャッジによって勝利はカネロ(アルバレス)のものになった。ファンには非常にいい戦いになったと思う。私としては彼を上回っていたと思っている」とコメント。ESPNのボクシングアナリストもゴロフキンの見解を支持し、誤った判定と主張している。