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英BP、トレーディング事業に期待 戦略シフトを支援

[ロンドン 11日 ロイター] - ロイターが入手した英エネルギー大手BPのプレゼンテーション資料によると、同社のトレーディング部門は昨年40億ドル近くの利益をもたらした。感染症の流行で石油需要が崩壊したにもかかわらず、過去最高だった2019年にほぼ匹敵する水準だった。

 ロイターが入手した英エネルギー大手BPのプレゼンテーション資料によると、同社のトレーディング部門は昨年40億ドル近くの利益をもたらした。写真は同社のロゴ。スイスのクローテンで2017年10月撮影(2021年 ロイター/Arnd Wiegmann)

BPやロイヤル・ダッチ・シェルなどの石油メジャーのトレーディング収入は、リセッション(景気後退)による打撃を軽減し、低炭素経済における新たなビジネスモデルへの移行を財務面で支えている。

BPは過去最高水準のトレーディング利益がありながら、20年は評価損計上後で203億ドルの赤字、計上前では57億ドルの赤字だった。赤字転落は過去10年で初めて。

BPはトレーディング部門の収入を公表していない。ロイターに対し、プレゼンテーション内容の確認もコメントも拒否した。

BPやシェルは、再生可能エネルギーや電力市場に焦点を絞り、化石燃料への依存軽減を目指す中、トレーディングからのキャッシュフローを頼りにしている。

BPは石油とガスの生産縮小を宣言し、シェルも自社の石油生産はピークに達したとの認識を示した。両社ともトレーディングを拡大しつつ、石油やガス事業で年間数十億ドルを得ている。

BPは電力と再生可能エネルギーのトレーディング拡大を計画しているが、これらの市場は規制が厳しく、石油やガスと同様のマージンを稼げる公算は小さい。

昨年成功したトレーディングは、在庫積み上げ・下落時の買い入れ・上昇時の売却を組み合わせた比較的単純でリスクの少ない手法だった。プレゼンテーション資料によると、これによりBPは第2・四半期だけで17億ドル近くを稼いている。

第1、第3四半期はさえない展開で、第4・四半期はガス価格下落の予想が外れ利益は約2億5000万ドルにとどまった。

ただ、トレーディングは再生エネルギーへの投資が結果を出すまでの間、財務バッファーになる公算が大きい。

BPのマレー・オーチンクロス最高財務責任者(CFO)は昨年8月、石油、電力、天然ガス、太陽光エネルギーのトレーディングの統合で投資リターンは2桁になると自信を示した。

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