October 9, 2018 / 6:07 AM / 8 days ago

焦点:ブラジル議会選、極右大統領候補率いる弱小党が大躍進

[ブラジリア 7日 ロイター] - ブラジルで7日実施された大統領選で、極右のボルソナロ下院議員が半数近くの票を獲得して決選投票に進み、同時に行われた議会選ではボルソナロ氏の社会自由党(PSL)が大躍進した。政界汚職に業を煮やした国民が既成政党への怒りを爆発させ、弱小政党に過ぎなかったPSLが一大勢力に変貌した。

10月7日、ブラジルで実施された大統領選で、極右のボルソナロ下院議員が半数近くの票を獲得して決選投票に進み、同時に行われた議会選ではボルソナロ氏の社会自由党(PSL)が大躍進した。ブラジリアで掲げられたボルソナロ氏の写真入りバナー(2018年 ロイター/Adriano Machado)

投資会社XPインベスティメントスの予想によると、PSLは下院(総数513)での議席数が選挙前のわずか8議席から51議席に急増する見込み。決選投票でボルソナロ候補と争うアダジ元サンパウロ市長の労働党は57議席と予想されている。

一方、テメル現大統領のブラジル民主運動党(MDB)は数十年にわたり政界で勢力を誇ってきたが、今回は有力候補の落選が相次いで獲得はわずか33議席にとどまり、第4党に滑り落ちる見通し。

MDBとともに汚職事件に巻き込まれた中道右派の社会民主党は議席が49から20程度へと大幅に減った。

ボルソナロ氏が政策課題を進める上で譲歩を迫ったかもしれない有力議員が姿を消したことになる。

政治コンサルタント会社アルコ・アドバイスのパートナー、ルーカス・デアラガオ氏は「PSLはブラジル政界の歴史に新たな1ページを刻んだ」と指摘。緊縮財政や小さな政府、年金制度改革などの政策を掲げるPSLが議席数を大幅に伸ばしたことで財政改革への期待は高まったが、今後は労働党の激しい抵抗に遭うだろうと述べた。

元軍人のボルソナロ氏は犯罪・汚職の撲滅を掲げており、大統領選の第1回では圧勝したものの得票が当選に必要な過半数に届かず、28日にアダジ氏との間で決選投票が行われる。

大統領選決選投票の結果にかかわらず、アダジ氏の労働党は貧困層の多い北東部を中心に底堅い支持を得ており、今後も議会で一定の勢力を維持する見込み。ただ、サンパウロとリオデジャネイロの2大都市はPSLが押さえた。

ブラジルは政党の創設や新党の資金集めが容易なため、政党が乱立し、各政党の政策も曖昧で、PSLも最近までこうした乱立政党の1つにすぎなかった。しかし3月にボルソナロ氏を迎え、ソーシャルメディア戦略を展開するようになって急成長した。

コンサルタント会社ファクチュアルのレロナルド・バレット氏は、PSLはこれまで有力候補のいなかった超保守派有権者にとって格好の受け皿になったと分析した。

(Bruno Federowski記者、Maria Carolina Marcello記者)

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