[ブラジリア 13日 ロイター] - 米金融大手シティは13日、今年のブラジル国内総生産(GDP)伸び率予想を、従来のプラス0.3%からマイナス0.3%に修正した。金利上昇と、オミクロン変異株による新型コロナウイルスの新たな感染の波を背景に挙げた。
シティは、昨年末の低迷が今年になっても尾を引いていると分析した。
同行のアナリストらは、昨年第4・四半期のGDPを前期比0.2%減と予想。そうなれば3四半期連続の減少となる。
11月はサービス部門の活動が予想を大きく上回る前月比2.4%増となったが、シティは第4・四半期のマイナスの「ゲタ」効果を指摘した。
また、鉱工業生産は予想を下回り、14日に発表される小売売上高の見通しも暗くなったとしている。
最新の中銀週間エコノミスト調査によると、今年の経済成長率予想は0.28%に下方修正された。また多くは、金利とインフレ率が高水準なことから、今年は景気後退(リセッション)に陥ると予想している。
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