[ブラジリア 19日 ロイター] - ブラジルのゲジス経済相は19日、同国はロシアによるウクライナ侵攻を明確に非難するとした上で、ロシアに対する経済制裁には反対と明言し、強硬な対ロ姿勢を取らない方針を示した。
ゲジス氏はシンクタンク主催のオンラインイベントで、ロシアが世界銀行や国際通貨基金(IMF)などの国際機関から排除されれば「架け橋が失われ、経済戦争が刺激される」とし、そうした組織からロシアが排除されるべきでないとの見解を示した。
同氏はまた、「ブラジルは憲法上を含め、戦争にも経済制裁にも反対だ」と語った。
ロシアのシルアノフ財務相は先に、ゲジス氏に書簡を送り、IMFや20カ国・地域(G20)グループなどの多国間会合において、ロシアが非難されたり、差別的な扱いを受けたりしないようブラジルに支援を要請していた。
ゲジス氏は、東欧での対立による世界的なエネルギー・食糧供給の混乱の中、ブラジルは両市場の安全保障に主要な役割を果たしていると強調した。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」