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ブラジル中銀が金利据え置き、景気回復を優先

[ブラジリア 20日 ロイター] - ブラジル中央銀行は20日、政策金利を14.25%で据え置くことを決定した。

 1月20日、ブラジル中央銀行の金融政策委員会は、政策金利を14.25%で据え置くことを決定した。2015年9月撮影(2016年 ロイター/Ueslei Marcelino)

中銀によると、政策金利の据え置きは、全会一致の決定ではなく、8人の委員のうち2人が50ベーシスポイント(bp)の利上げを主張した。

前週末にロイターがまとめたエコノミスト調査では、50bpの利上げ予想が大勢だったが、中銀が19日に異例の声明を発表したことを受け、不透明感が広がり、見方が分かれていた。

中銀のトンビニ総裁は19日の声明で、景気後退の深刻化を理由に利上げ路線を修正する可能性を示唆していた。

中銀は金利据え置きについて、世界経済の不確実性の高まりを理由に挙げた。

ルセフ大統領の労働者党や業界団体、労働組合は、景気回復を優先するため利上げを見送るよう中銀に求めていた。中銀はこれまで、インフレ抑制にまい進する姿勢を示してきたが、景気回復を求める圧力を受けた今回の路線転換で、中銀への信頼が揺らぐ可能性がある。

中銀は「マクロ経済見通しとインフレ予想、リスクバランスを踏まえ、さらに、国内外の不透明感の高まりを考慮した上で、政策金利を14.25%で据え置くと決定した」との声明を発表した。

今回の据え置き決定は、経済への一段の打撃を回避するめに中銀が政治的圧力に屈したことを示している、とアナリストは指摘している。ブラジル経済は2015年と16年の間に8%近く縮小すると予想されている。

景気後退(リセッション)下での高インフレという異例の状況は、1990年代にハイパーインフレに悩まされたブラジルにとり深刻な課題。

中銀は2013年以降で計700bpの利上げをしてきたものの、依然として物価を抑制できていない。昨年12月の消費者物価の前年比上昇率は10.67%と、政府目標の中心である4.5%の2倍以上の高い伸びだった。また通貨レアルの下落を背景に、今年と来年のインフレ期待は高まっている。

エコノミストの多くは、中銀がインフレ期待を抑制するため、積極的な利上げを再開する必要がある、と指摘する。

*内容を追加します。

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