[リオデジャネイロ 17日 ロイター] - ブラジルのリオデジャネイロ州は17日、財政が危機的状態にあるとして非常事態を宣言し、8月の五輪期間中に公共サービスを提供できるよう連邦政府に資金支援を要請した。
官報に掲載された布告によると、「警備、医療、教育、交通、環境面の運営が完全に崩壊する」のを避けるため、臨時の資金拠出が必要になる。
リオデジャネイロ州は主に石油産業に収入を頼っており、過去2年間の石油価格下落で財政が打撃を受けた。
リオデジャネイロ市のパエス市長はツイッターで「州財政の非常事態により、五輪プロジェクトやリオ市の約束の実行に遅れが生じることはあり得ない」と述べた。
市長はまた、五輪開会の数日前に完工が予定される地下鉄拡張工事を除き、五輪関連の建設プロジェクトはすべて市が責任を担っており、ほとんど完工していると強調した。