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ブラジル、干ばつに強い遺伝子組み換え小麦栽培を試験

 6月6日、ブラジルは、干ばつに強い遺伝子組み換え小麦の栽培試験を進めている。小麦の世界的な需給ひっ迫を受け、国内自給率を引き上げる狙いだ。写真は干ばつに見舞われたブラジルのパッサ・セッテで、給水を受け取る住民。1月11日撮影(2022年 ロイター/Diego Vara)

[サンパウロ 6日 ロイター] - ブラジルは、干ばつに強い遺伝子組み換え小麦の栽培試験を進めている。小麦の世界的な需給ひっ迫を受け、国内自給率を引き上げる狙いだ。

気候変動に伴う異常気象が頻発する中で、干ばつに耐え得る小麦を作付けしようとする動きは世界全体でも広がっている。

ブラジル農牧研究公社(EMBRAPA)の小麦研究責任者ジョルジ・レマニスキ氏は3日、ロイターの取材に応じ、乾燥気候でも生育可能な遺伝子組み換え小麦を開発したアルゼンチン企業ビオセレスと提携したと明らかにした。

ビオセレスが開発した遺伝子組み換え小麦「HB4」を含む食品は、オーストラリアとニュージーランドで使用と販売が認められている。

レマニスキ氏によると、同公社は3月に規制当局の承認を得て、首都ブラジリア近くにある実験農場で遺伝子組み換え小麦の作付けを開始した。8月に生育状況を報告する予定だいう。この地域は従来、大豆やトウモロコシが栽培されていた。

主要穀物のうち大豆とトウモロコシは既に遺伝子組み換え作物が普及している一方、これまで遺伝子組み換え小麦に対する消費者の抵抗感は大きかった。小麦は家畜の飼料ではなく、人間が直接口に入れる作物で、人体への影響が懸念されたからだ。

もっとも最近の調査では、ブラジルの消費者の7割強が遺伝子組み換え小麦を購入すると回答し、以前よりも反発が弱まっている様子もうかがえる。背景には、ロシアのウクライナ侵攻で小麦価格が過去最高値近辺に跳ね上がったという事情もありそうだ。

ブラジルは世界最大の大豆輸出国だが、小麦は純輸入国。国内では9割が降水量の多い南部で栽培されているが、北部に作付けができれば収穫量を大幅に増やすことが可能になる。ボルソナロ大統領としてもライバルのアルゼンチンからの小麦輸入を減らしたい意向がある。同氏はブラジルの農業団体が強力な支持基盤でもある。

ただレマニスキ氏は商業用の作付けのめどについて、試験結果や規制当局の承認次第だが、4年程度先になるのではないかと述べた。

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