December 25, 2019 / 7:30 AM / 23 days ago

コラム:米ウーバー、創業者退場でも黒字化の道筋見えず

[サンフランシスコ 24日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 米配車大手ウーバー・テクノロジーズ(UBER.N)の創業者で前最高経営責任者(CEO)のトラビス・カラニック氏が今月末に取締役を退任する。2年半前にCEOを辞任してからは経営面ではわき役となり、保有株の売却で25億ドル余りの資金を手にしている。一方、後継者が率いる同社はいまだに黒字化の道筋を描けていない。

 米配車大手ウーバー・テクノロジーズの創業者で前最高経営責任者(CEO)のトラビス・カラニック氏が今月末に取締役を退任する。写真は上場時にニューヨーク証券取引所を訪れたカラニック氏。5月10日撮影(2019年 ロイター/Andrew Kelly)

カラニック氏は2017年に、社内セクハラなど相次ぐ不祥事で同社の企業文化に批判が高まり、CEOを辞任した。後任にはダラ・コスロシャヒ氏が就き、今年5月には新規株式公開(IPO)までこぎつけた。IPOでもカラニック氏の存在感は薄かった。

コスロシャヒ氏の下でウーバーの経営は安定したが、財務面で大きな課題が残っている。同社株は新規上場以来、30%余り値下がりしており、第3・四半期は31%増収を確保したものの、赤字は前年同期から20%拡大して12億ドルとなった。

ウーバーの急速な事業拡大と熾烈(しれつ)な競争環境は、当然ながら多額の投資を必要としてきた。今年1─9月は手元の現金から25億ドルを支出した。

料理宅配サービス「ウーバーイーツ」は急成長を遂げているが、3億1600万ドルの赤字を出している。米調査会社のセカンドメジャーによると、米市場でのシェアは3位にとどまる。

コスロシャヒ氏は赤字を食い止めるため、ウーバーイーツの韓国市場からの撤退など、難しい決断を下してきた。それでもなお、黒字確保の戦略は見えない。カラニック氏はようやく経営から完全に退くが、同氏による赤字経営の遺産は残る。

●背景となるニュース

*ウーバーは24日、カラニック氏が年末までに取締役を退任すると発表した。カラニック氏は保有するウーバー株も全て売却し、自身が設立したゴーストレストラン企業の「クラウドキッチンズ」などの経営に専念する。

*規制当局への報告によると、カラニック氏はウーバーが5月に上場した際に25億ドルを超えるウーバー株を売却した。

(筆者は「Reuters Breakingviews」のコラムニストです。本コラムは筆者の個人的見解に基づいて書かれています)

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