October 30, 2019 / 5:08 PM / 14 days ago

合意なき英離脱リスクなお存在、貿易交渉厳しいものに=EU交渉官

[ブリュッセル 30日 ロイター] - 欧州連合(EU)のバルニエ首席交渉官は30日、英国が条件などで合意しないままEUを離脱するリスクはなお存在していると述べた。将来の貿易交渉は「厳しい」ものになるとの見方も示した。

 10月30日、欧州連合(EU)のバルニエ首席交渉官(写真)は、英国が条件などで合意しないままEUを離脱するリスクはなお存在していると述べた(2019年 ロイター/YVES HERMAN)

EUは28日、今月31日に設定されていた英国の離脱期限を来年1月31日に延期することで合意した。

ただバルニエ氏はブリュッセルで行った講演で、「合意なき離脱のリスクはなお存在する。準備をする必要はまだある」とし、「慢心してはならない」と述べた。

英議会が新たな期限までに離脱協定案を承認しなかった場合、離脱期限の再延期はないため、合意なき離脱のリスクは再び1月末に発生すると指摘。さらに、2020年末までの移行期間中に通商を巡る合意が得られなかった場合もリスクが高まると警告した。

移行期間に行う貿易交渉ついては、「困難で厳しい交渉になる。与えられた期間は11カ月と極めて短い」と指摘した。

また「地理的な近さや経済面での相互依存関係を踏まえ、均等な事業環境という側面で確約を得たい」とし、離脱後の英国のEU単一市場アクセスは、英政府がEUのルールや基準をどの程度維持するか次第だとくぎを刺した。

その上で「社会的権利や環境保護、政府補助金、税制などを厳しく注視する」とし、「EUはゼロ関税、ゼロクオータ、ゼロダンピングを望む」と述べた。

関税やクオータ(割当枠)のない貿易協定を目指すとしているジョンソン英首相の姿勢は「不十分」とし、貿易交渉にさらに長い期間が必要になるかどうかは、まず来夏に判断することになるとした。

「離脱は目的地ではない。少なくともEUにとっては、それ自体が目的ではない。あくまで中継地点であり、難しい岐路だ」とも述べ、離脱後には財・サービス貿易や投資、データ保護、外交・安全保障・防衛政策などあらゆる面で再構築が必要になると指摘。

これらすべての分野で英国と緊密な関係を維持することをEUは強く望んでいるとした一方、「離脱後の英国を加盟国として扱うことはできない。英国は非常に緊密で特別な関係を持つ第3国になる」と慎重な姿勢も示し、「EU離脱は45年近くのパートナーシップを去るということだ」と述べた。

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