June 13, 2018 / 12:53 AM / 7 days ago

英EU離脱法案、下院が修正案否決 メイ政権は反対訴え譲歩約束

[ロンドン 12日 ロイター] - 英下院は12日、欧州連合(EU)離脱法案の修正案を反対多数で否決した。反対票を投じるよう呼び掛けていたメイ首相は、少数与党である保守党の親EU派議員らに譲歩を約束し、造反を阻止することに成功した。

 6月12日、英下院は、欧州連合(EU)離脱法案の修正案を反対多数で否決した。写真は首相官邸を出るメイ英首相。ロンドンで撮影(2018年 ロイター/Simon Dawson)

修正案はEU離脱に向けた最終合意に対して議会が行う「意味ある投票」に変更を加え、議会の権限を強化する内容。否決を受けて、英EU離脱省の報道官は「下院が政府の交渉の手を縛ることには同意しておらず、今後も同意することはない」とコメントした。

デービスEU離脱担当相は先に、議会が「EU離脱を撤回」させる、あるいは離脱交渉を骨抜きにすることは決して認めないと述べていた。

上院はEU離脱法案に関する15件の修正について法案を提出しているが、この日の否決は、2日間の審議でメイ政権にとって初めての勝利となった。

採決の直前にバックランド法務次官は保守派グループ指導部のドミニク・グリーブ議員に対し、離脱交渉でEUとの合意がまとまらなかった場合は議会の権限を拡大する案を検討すると約束。メイ首相はその後、造反の構えを示していた議員らと非公式な会合を開き、約束の内容を確認した。

グリーブ議員は、EUとの交渉が決裂した場合に、政府が離脱方針について議会の承認を仰ぐという内容の提案を行っており、バックランド氏はこれを検討する考えを示した。グリーブ議員はスカイニュースに対し、「『合意あり』でも『合意なし』でも意味ある投票ができる見通しとなったことに満足している」と述べた。

離脱交渉が決裂した場合に議会の権限強化を認めることになれば、より穏健な離脱に方向転換する可能性がある。ただ、現状では、メイ政権がEUとの合意内容を拒否した場合に、議会が交渉再開を指示することはできない。

それでもなお、離脱派議員らは、今回の譲歩で英政府のEU離脱交渉での立場が弱まり、EUが可能な限り強い関係を維持するよう英国に迫る可能性があると懸念している。

一方、親EU派の議員らは、政府が「合意なし」の「ハード・ブレグジット(強硬な離脱)」を排除する方向に向かっている兆候だとして歓迎の意を表した。

下院での採決後にポンドはユーロとドルに対して上昇した。

議会では、通商と関税に関する修正案の審議も予定されており、親EU派議員らはEU関税同盟から離脱する計画を頓挫させるために票を投じる構えを示している。

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