March 11, 2019 / 6:23 AM / 14 days ago

英議会が12日に離脱修正案採決、否決ならEU離脱撤回も

[ロンドン 10日 ロイター] - 英議会は12日、メイ首相が示す欧州連合(EU)離脱修正案に関する採決を行う。ハント外相は、否決されればブレグジット(英のEU離脱)自体が撤回される事態になりかねないと訴え、与党・保守党の欧州懐疑派などに支持を求めている。

 3月10日、英議会は、メイ首相(写真)が示すEU離脱修正案に関する採決を12日行う。英グリムズビーで8日代表撮影(2019年 ロイター)

ただ同党欧州懐疑派や政権に閣外協力している北アイルランドの民主統一党(DUP)幹部らは、このままなら否決とメイ氏の政治的敗北は必至だと冷ややかな見方をしている。

メイ氏は12日の採決に向け、EUに最後の譲歩を促す交渉を行っているがまだ何の成果も出していない。議会は離脱修正案を否決すれば、メイ氏に対して29日に予定されているブレグジットの期日延期をEUに要請するよう迫る見通し。一部では、そうなると2016年の国民投票で決めたEU離脱方針が覆される事態になってもおかしくないとの声が出ている。

ハント氏もBBCに出演し「ブレグジットを止めようとする人々の動きが広がっているので、29日かそのすぐ後にEUを離脱する機会をしっかりつかみ取ることが重要だ。われわれは非常に危険な水域にある」と語り、ブレグジット実現に関する危機感をあらわにした。

政府はこれまで、ブレグジット撤回リスクを強調して欧州懐疑派にメイ氏の離脱案に賛成するよう働きかけてきた。ブレグジット撤回を図る人々はまずメイ氏の離脱案を葬り去り、次に離脱期日延長にこぎ着け、その後2回目の国民投票を実施するという理屈だ。

それでもDUPのナイジェル・ドッズ副党首と保守党欧州懐疑派のリーダーの1人であるスティーブ・ベーカー氏はサンデー・テレグラフ紙への寄稿で「以前と内容が変わらない離脱案が下院に再度提出されれば、保守党の相当数とDUP(の議員)によって確実に否決されるだろう」と記した。

1月15日に議会がメイ氏の離脱案を大差で否決した背景には、この案に盛り込まれたアイルランドとの国境管理問題についての「安全策」への反発があった。こうした安全策では英国が無期限にEUのルールに従わなければならなくなる上に、北アイルランドが英国から事実上切り離されてしまうというのが多くの議員の考えだった。ところがメイ氏は安全策の見直しという点で、EUから具体的な譲歩をまったく勝ち取っていない。

こうした中でサンデー・タイムズ紙は、メイ氏は、辞任と引き換えに離脱案の承認を議会に提案するべきだという側近らの説得に応じず、首相の座にしがみつくために悪戦苦闘していると報じた。また複数の閣僚が、早ければ今週中にメイ氏が辞めるべきだと表明するかどうか議論したという。

議会は12日にメイ氏の離脱修正案を否決した場合、13日には合意のないままEUを29日の期日通りに離脱するかどうか採決する予定だ。これも否決すれば、14日に「限定的な」離脱延期の是非を採決する。

もっともフランスのロワゾー欧州問題担当相は地元ラジオに対して、離脱を延期して協議を続ける意味はないと切り捨てた。「時間を延ばして何をするというのか。われわれには2年もあった。何も新しい要素がないなら、延期は不透明感の拡大を促し、不透明感は不安を生み出すだけだ。われわれに必要なのは時間ではなく決断だ」という。

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