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英、EU市場アクセス縮小なら格下げも S&Pとムーディーズが警告

S&Pグローバル・レーティングとムーディーズは30日、英国のソブリン格付けについて、欧州連合(EU)離脱後の貿易協定で英国のEU市場へのアクセスが大幅に縮小された場合、現在の格付けは脅威にさらされると警告した。ブリュッセルで撮影(2020年 ロイター/FRANCOIS LENOIR)

[ロンドン 30日 ロイター] - 格付会社のS&Pグローバル・レーティングとムーディーズは30日、英国のソブリン格付けについて、欧州連合(EU)離脱後の貿易協定で英国のEU市場へのアクセスが大幅に縮小された場合、現在の格付けは脅威にさらされると警告した。

S&Pの英格付けは現在「AA」。格付け見通しは「安定的」としている。以前は最高級の「AAA」だったが、EU離脱支持派が多数を占めた2016年の国民投票直後に2段階引き下げた。

S&Pは「現在の英格付けにはEU市場アクセスの急速な悪化は反映されていない。この仮定通りにならなかった場合、英国のソブリン格付けに対する下向き圧力が増大する可能性がある」とした。

その上で、包括的、恒常的な通商合意が得られなければ、企業が英国で大規模な投資を実施することに消極的になる状況は続くと警告。「投資減退は英国の経済成長率が1.8%を下回るトレンドが継続することを意味する」とした。

ムーディーズの英格付けは「Aa2」と、S&Pと同水準。ただ格付け見通しは「ネガティブ」としている。

ムーディーズは「経済関係が緩くなれば、英国の経済ファンダメンタルズは構造的に弱くなる。度合いは低いがEUも同様の状況になる。 こうした構造的な弱さは英国のソブリン格付け、および英国に関連する発行体の格付けに対する明らかなマイナス要因となる」と指摘。「英経済の中期的な成長見通しはEUとの将来的な関係がどのようなものになるかに大きく左右される」とした。

欧州議会は29日、英国のEU離脱協定案を正式に承認。これを受け、英国は31日2300GMT(日本時間2月1日午前8時)にEUを離脱する。離脱後は年末までの「移行期間」に入り、EUと貿易や安全保障などに関する新たな関係について交渉を行う。

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