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英企業、安全な預入先への資金移動を模索 米SVB破綻受け

[ロンドン 17日 ロイター] - 米シリコンバレー銀行(SVB)の破綻を受けて、英金融機関に対して預金の移動に関する問い合わせが増えている。英銀への波及を恐れる一部の預金者が安全な預入先を求めて躍起になっている。

 3月17日、米シリコンバレー銀行(SVB)の破綻を受けて、英金融機関に対して預金の移動に関する問い合わせが増えている。写真はHSBCとバークレイズのロゴ。2017年11月、ロンドンで撮影(2023年 ロイター/Toby Melville)

バークレイズはビジネス用口座の切り替えや開設に関する問い合わせがここ数日増加していると明らかにした。国内第6位の銀行ヴァージン・マネーも「ここ数日、企業預金が純流入になった」と指摘した。

SVBの破綻は先週、世界の金融市場を混乱に陥れ、スイスの金融大手クレディ・スイスにも懸念が広がった。

英政府とイングランド銀行(英中央銀行)は銀行システムは安全かつ健全で、十分な資本を有していると強調した。SVBの英国部門は今週、HSBCが買収した。

しかし英国では8万5000ポンドを超える無保険預金の安全性への関心が高まっている。特に企業は多額の資金を預けていることが多い。

社員約70人の人材紹介会社Ottaのサム・フランクリン最高経営責任者(CEO)は、今回の危機が小規模な新興企業の財務に対する考え方に影響を与えたと述べた。

多くの経営者や新興企業の幹部が今週、SVBの英国部門のほかにも現金を預けられる銀行を調べ始めたと述べ、そのうちの一つとしてバークレイズを挙げた。

「誰もが大きな後ろ盾、強力なブランド、確かな実績を持つ銀行を探している」と語った。

英デジタル銀行レボリュートは企業による登録が先週は前の週と比べて5%増加し、夜間残高が「大幅に増加」した(広報担当者)。

同行は英国で銀行免許を申請しているが、まだ政府の預金保険制度の対象になっていない。しかし広報担当者によると、ユーロ圏の顧客は10万ユーロまで預金が保護されている。

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