[ロンドン 24日 ロイター] - 英BBC放送によると、英高級車メーカー、ジャガー・ランドローバー(JLR)の親会社であるインド自動車大手タタ・モーターズが数十億ポンド規模の電気自動車(EV)用電池工場の建設地にスペインではなく英国を選択する構えだ。
BBCは情報源を明らかにしていない。ただタタのトップが来週ロンドンを訪れ、バッテリー工場建設契約をまとめるとし、用地はイングランド南西部サマセットで9000人程度を雇用する見通しだと報じた。
タタが建設地にスペインではなく英国を選べば、同国に自動車メーカーを呼び込みたいスナク首相にとって大きな勝利となる。
英国は自国に電池生産施設を建設する世界的な競争で遅れを取っており、自動車生産拠点近くで重い電池を生産することが求められるEV部門の将来を脅かしている。
また自国に電池生産拠点がないと、来年から施行される予定の英国の欧州連合(EU)と締結した離脱後の規則で、英国車に関税がかかる恐れもある。
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