[ロンドン 14日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行、BOE)のベイリー総裁は14日、1兆ポンド(1兆4000億ドル)近くに拡大している資産買い入れプログラムの運営が、新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)収束後の最大の課題の1つになるとの認識を示した。
英企業財務協会(ACT)主催のオンライン会議で、「英中銀のバランスシートは過去と比べてかなり大きい」と指摘。
「これは必要であり、非常に正当な理由で行われてきた。しかし、その運営方法についてよく考える必要がある。われわれにとり、大きな問題になるだろう」と述べた。
英中銀は昨年、新型コロナ感染拡大に伴うロックダウン(封鎖措置)を受け、国内経済を支援するため、資産買い入れ枠を8950億ポンドに拡大した。
それ以来、景気は回復しつつあるが、パンデミック前の規模を依然として約4%下回っている。
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