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EU金融規制の完全適用は「近視眼的」 英中銀理事が指摘

[ロンドン 29日 ロイター] - 英中央銀行(イングランド銀行)のアレックス・ブラジエ理事(金融安定戦略・インフラ担当)は29日、英国はロンドンの金融活動を維持するためだけに欧州連合(EU)のルールをそのまま適用するという「近視眼的な」対応を取るべきではないとの見解を示した。

英国は昨年末にEUを完全に離脱したが、EUは英国の金融規制がEUと同水準だと認める「同等性評価」を与えていないため、ロンドンの金融街シティの金融機関はEU市場へのアクセスが断たれたままだ。

ブラジエ氏はロイターのイベント「ロイター・ニュースメーカー」で、「同等性で全てのルールが決まるというのは金融安定の観点では非常に問題がある可能性がある」との懸念を表明。

英国とEUが26日に規制面での非公式な協力の枠組みに合意して以降、英中銀がコメントするのは初めて。

欧州の株やデリバティブ(金融派生商品)の取引拠点は既にロンドンを離れており、ブラジエ氏は、同等性が認められても幅広い金融活動は網羅されず、状況が大きく変わることはないとの見解を示した。

「自信を持つべきで、企業をここに引き留めるためだけに措置を講じるのではなく、オープンで国際的な金融システムに引き続きコミットしよう」と呼び掛けた。

ブラジエ氏は今月末の退任が決まっている。

同氏は、経済危機が再び起きても中銀が追加利下げを行う余地がほとんどないため、将来的な危機対応について青写真が必要だと論じた。

中銀が銀行や保険会社に対し、世界初となる「気候」関連のストレステスト(健全性審査)を予定していることに関しては、「徐々に審査が厳格化され、資本の対応を伴うようになるという想定が可能だ」とした。

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