[ロンドン 8日 ロイター] - イングランド銀行(英中銀)は8日、金融システムの気候変動への対応能力を精査するストレステスト(健全性審査)を開始した。結果は資本要件には用いられない。
国内大手の銀行と保険会社が、異常気象や二酸化炭素排出量実質ゼロの経済への移行から生じるストレスに対応できるかを精査する。
ベイリー英中銀総裁は、「最終的に、気候関連の金融リスクへの対応がより充実する」との認識を示している。
審査結果は2022年5月に公表される予定。
審査は、30年にわたる期間で、政府の行動が早い場合、遅い場合、追加の行動なしという3つのシナリオに基づいて実施される。
各シナリオには、気温の変化による火災や洪水といった物理的リスクと、気候重視の事業への移行によるリスクといった2つの主要リスクにあてはめられる。
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