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英銀、全面的なEU離脱に備えた顧客対応継続を=中銀

 イングランド銀行(英中央銀行)の金融行政委員会(FPC)は8日、英国の欧州連合(EU)からの全面的な離脱の可能性を巡り、投資家にとっては英銀行がEU域内に新拠点を置くことに伴う波乱リスクがあると警告した。写真はマンチェスターで2017年9月撮影(2020年 ロイター/PHIL NOBLE)

[ロンドン 8日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)の金融行政委員会(FPC)は8日、英国の欧州連合(EU)からの全面的な離脱の可能性を巡り、投資家にとっては英銀行がEU域内に新拠点を置くことに伴う波乱リスクがあると警告した。ただ、広範な金融の安定性を脅かす事態にはならないとの見方も示した。

1月に離脱した英国は単一市場への全面アクセスを認める移行期間が今年末に終了するが、金融サービス業の将来のアクセスについてはまだきちんと決まっていない。

FPCによると、国境をまたがるビジネスで年明け以降に生じ得る安定性のリスクは現在、大方緩和した。一方で、特にEUを拠点とする顧客に対する金融サービスでは「ある程度の市場の変動と中断」は起き得るとした。

英清算機関による単一市場へのアクセスでは、EUは来年1月から1年半という期間限定で認めている。

FPCによると、英清算機関と、そのEU域内会員の間のデリバティブ契約は現在59兆ポンド規模。そのうち48兆ポンド相当が年明け以降に満期を迎える。また、英国拠点の銀行の顧客のうち平均で3分の2以上が既に、EU側拠点とのデリバティブ取引に入る書類手続きは終えているが、現状ではそうしたEU側の新拠点で活発に取引している顧客はかなり少ない。

FPCは、短期間に顧客の多数がEU側拠点に取引移行を求めるなどしたり、急激に新たなEU拠点への資産と人員の移行が殺到したりすれば、市場の変動を強めかねないとした。混乱を最小限に抑えるため「英金融機関は今後も準備や顧客対応を続けることが重要だ」とも呼び掛けた。

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