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英の金利先高観が急速にしぼむ、追加利上げ巡る文言軟化で

イングランド銀行(英中央銀行、BOE)の金利決定を受け、17日の市場では、追加利上げに関する予想が後退し英国債価格が大幅に上昇した。2021年11月撮影(2022年 ロイター/Dado Ruvic)

[ロンドン 17日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行、BOE)の金利決定を受け、17日の市場では、追加利上げに関する予想が後退し英国債価格が大幅に上昇した。

英中銀は17日、インフレ抑制に向けて政策金利を0.50%から0.75%に引き上げた。ただ、エネルギー価格の高騰で家計が大きな打撃を受けていることから、今後の追加利上げの必要性については文言を和らげた。

バンク・オブ・アメリカのエコノミスト、ロバート・ウッド氏らは、顧客向けメモに「英中銀は依然として利上げを示唆しているが、より慎重にもなっている」と記述。今回のメッセージは、将来の会合で0.5%ポイントの利上げを行うという見方を排除するために調整されたようだ、と指摘した。

英2年国債利回りは中銀の発表前に一時1.472%と1カ月ぶり高水準を付けていたが、発表後には20ベーシスポイント(bp)低下した。

1659GMT(日本時間18日午前1時59分)時点では前営業日終値比10bp低下の1.29%。

指標となる英10年債利回りはこの日、6bp低下し1.57%。

金融市場では、中銀が5月の次回会合で政策金利を1%まで引き上げる可能性を91%、年内に2%に達する可能性を73%とみている。

中銀の発表前には、それぞれの可能性を100%とみていた上、今後3カ月間のいずれかの時点で50bpの利上げが行われることを織り込んでいた。

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