[ロンドン 12日 ロイター] - 英金融大手HSBCホールディングスHSBA.Lがマネーロンダリング(資金洗浄)対策の不備をめぐり米司法省と合意した2012年の和解について、イングランド銀行(英中央銀行、BOE)のカーニー総裁は12日、同省の判断には介入しなかったと言明した。
カーニー総裁は「HSBCは米国において訴追延期で合意している。われわれは司法省の判断に介入していない」と述べた。
HSBCと米司法省の和解について調査していた米下院金融委員会は11日、司法省内部にはHSBCの訴追を推す声があったが、同省幹部がこうした主張を抑え込んで訴追を見送ったとする報告書を公表。この問題をめぐり当時の英金融サービス機構(FSA)が米司法省に働きかけを行い、オズボーン英財務相がバーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長に書簡を送っていたとしていた。
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