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英中銀マン委員、利上げ継続の必要性強調 「転換点近くない」

 イングランド銀行(中央銀行)金融政策委員会のマン委員は2月23日、昨年のインフレ急上昇によってもたらされたリスクが緩和されたと言うのは時期尚早であり、利上げを継続する必要があるとの見方を示した。1月12日、マンチェスターで撮影(2023年 ロイター/Phil Noble)

[ロンドン 23日 ロイター] - イングランド銀行(中央銀行)金融政策委員会のマン委員は23日、昨年のインフレ急上昇によってもたらされたリスクが緩和されたと言うのは時期尚早であり、利上げを継続する必要があるとの見方を示した。

ロンドンのシンクタンクでの講演で「私はさらなる引き締めが必要だと考えており、転換点が差し迫っていないことに注意を促したい」と述べた。

データでインフレの急低下など、利上げ停止に必要な転換点を迎えたことは明確に示されていないと説明した。

英中銀は今月、政策金利を4%に引き上げたが、2021年12月に始まった利上げサイクルが終了に向かっている可能性を示唆した。

マン氏は、中銀のこれまでの利上げは歴史的に見て積極的だったが、英経済を襲った複数のショックを踏まえるとおそらく十分ではないと指摘。

今十分に対策を講じなければ、インフレ率を2%に戻すためにより高水準の金利を長期に維持する必要が生じるだろうと警告した。

今月の金融政策委員会では2人の委員が据え置きを主張した。

マン氏は、21年末から22年にかけてのエネルギー価格高騰によって企業や家計の価格設定行動に過去のインフレ率がより大きな影響を及ぼすようになったと説明。この結果、インフレの粘着性が強くなり、利上げが実体経済に波及するまで時間差が生じ、インフレを目標に戻すために必要な引き締め規模が大きくなる恐れがあるとした。

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