[ロンドン 21日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)のチーフエコノミスト、ヒュー・ピル氏は21日、金融政策では為替レートや経済活動の安定ではなく、主たる目標であるインフレ抑制を重視すべきだと述べた。
中銀金融政策委員会のキャサリン・マン委員は20日、ポンド安が英国のインフレ圧力を高めているため、これまでより早く利上げを行うべきとの見解を示した。
ピル氏は為替市場や他の中銀の動向に注意を払う必要はあるが、実際に何が達成可能か現実的に判断する必要があると指摘。
イングランド・ウェールズ公認会計士協会で「金融政策は切れ味の悪いツールだ。万能薬ではない。為替レートの安定や雇用・活動の微調整など、多くのことを短期間で達成できるツールではない」と述べた。
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