September 27, 2019 / 9:19 AM / 17 days ago

英中銀、離脱の不確実性続けば利下げ必要=ソーンダーズ委員

[バーンズリー(英国) 27日 ロイター] - イングランド銀行(英中銀)金融政策委員会のソーンダーズ委員は27日、英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)を巡る高度の不確実性が根強いという可能性が高いシナリオにおいて、英中銀は利下げを迫られるとの見方を示した。

 9月27日、イングランド銀行(英中銀)金融政策委員会のソーンダーズ委員は、英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)を巡る高度の不確実性が根強いという可能性が高いシナリオにおいて、英中銀は利下げを迫られるとの見方を示した。写真は英中銀本店。2018年9月23日、ロンドンで撮影(2019年 ロイター/File Photo)

英中銀が利下げを検討していることを明確にしたのは初めて。発言を受け、ポンドは対ドルで約0.5セント下落し、3週間ぶりの安値に値下がりした。英国債利回りも約4ベーシスポイント(bp)低下。利下げ観測が強まった。

ソーンダース氏は北部イングランドの地元財界との会合で「英国が合意なき離脱を回避すれば、金融政策はどちらの方向にも動く可能性がある。私は政策金利の次の動きは引き上げでなく、引き下げとみるのが妥当と考えている」と述べた。

英中銀は前週、EU離脱を巡る不確実性と世界の経済成長鈍化により、英経済が徐々に潜在成長力を下回る状態になりつつあるとの見解を示したが、利下げの可能性には踏み込まなかった。

ソーンダース氏は、合意なき離脱を回避したとしても、ブレグジットを巡る高度の不確実性はくすぶり、すでに潜在成長率が低下している英経済にマイナスに働き続けると指摘。「この場合、金融政策を長期にわたり高度な緩和的スタンスに維持し、特に世界経済成長の下振れが続くようなら、ある時点で緩和するのが適切と思われる」と述べた。

ブレグジットを巡る展開をただ待っていたのでは、不適切な金融政策につながるリスクがあると指摘。見通しが改善したら利上げに転じることに伴うコストは低いと述べた。

ソーンダース氏は、ブレグジットに関する不確実性が大幅に低下し、世界経済の成長が若干上向けば、中期的に限定的で穏やかな利上げという最近の英中銀の指針に引き続き賛同すると語った。

合意なきブレグジットとなった場合について同氏は、成長への打撃や、ポンド安によりどの程度インフレが高進するかによって政策の全ての選択肢をオープンにするとの英中銀の方針をあらためて説明した。

ソーンダース氏は6月の時点では、景気が過熱するリスクがあり、市場予想よりも早いペースの利上げが必要になる可能性があるとの見方を示していた。

ただ同氏は、8月初め時点で中銀のメインシナリオだった「円滑な」離脱の可能性は低下したと指摘。

合意なき離脱となれば「おそらく一部の企業が直ちに採算割れとなるだろう。事業の存続性を巡る長期的な課題や、移転したほうが良いのではないかという課題に直面する企業もあるかもしれない」と述べた。

第2・四半期の英国内総生産(GDP)は0.2%減と、6年半ぶりのマイナス成長となった。英中銀は先週、第3・四半期の成長率予想を従来のプラス0.3%からプラス0.2%に引き下げたばかり。

XTBの主任市場アナリスト、デービッド・チータム氏は「英経済は依然、水面から頭だけ出している状態だ」とし、英中銀も米連邦準備理事会(FRB)や欧州中央銀行(ECB)に倣って利下げに踏み切る可能性が強まっているようだと指摘。政治的な不確実性が高まっていることは周知の事実で、利下げが「かなり起こり得る」という発言にこれだけの反響が集まっていることに驚いていると話した。

0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below