[ロンドン 15日 ロイター] - ハント英財務相は15日、米シリコンバレー銀行の経営破綻を受け、英国の金融システムを強化する必要性を改めて強調するとともに、秋の財政演説で具体的な対策を正式に発表する考えを示した。
ハント氏は「われわれはより大規模で多様性のある金融システムを構築し、そこでより多くの投資家に高成長企業へ投資するメリットを享受してもらわなければならない」と述べた。
さらに現段階で想定している対策として(1)確定拠出年金などからの生産的な投資を引き出す措置(2)株式上場先としてのロンドン証券取引所(LSE)の魅力向上(3)米インフレ抑制法がもたらした課題への対応完了――を挙げた。
金融街シティーを運営する自治体「シティー・オブ・ロンドン・コーポレーション」幹部のクリス・ハワード氏は、確定拠出年金の加入者に成長企業への投資機会を提供する取り組みを進めていると明かした。
グリフィス・シティー担当相は、年金基金の会計ルールが英国内への投資を阻む要因になっていると問題点を指摘した。
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