[ロンドン 28日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が28日発表した移民統計によると、今年6月までの1年間で英国に入国した移民数から出国者数を差し引いた純移民数は21万2000人となり、2013年9月以来過去6年間で最低を記録した。英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)問題が長引く中、EUからの就労移民数が減少したという。
EUからの純移民数は4万8000人と、09年の四半期統計開始以降で最低を更新。英国からEUへの出国者数は過去最高の15万1000人に上った。EU以外からの純移民数は22万9000人だった。
統計局では「EUからの移民数が純増とはいえ16年以降落ち込んでいる背景には就労移民数の減少がある。一方、EU以外からの純移民数は留学移民の増加に伴い過去6年間で徐々に拡大している」と指摘した。
パテル内相は移民数の減少を歓迎する一方、「21万人を超える純移民数は持続可能と言えず、英国民の希望にそぐわない」と述べた。