[ロンドン 18日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)が国内銀行を対象に先月実施した調査によると、住宅価格の伸び悩みが、住宅ローンの貸出動向に及ぼす悪影響は2012年以降で最大になる見通し。
英国では、欧州連合(EU)離脱を巡る不透明感を背景に住宅市場が低迷している。
調査対象の銀行は、第2・四半期の住宅ローンの供給が第1・四半期並みになると予測。
ただ銀行は、経済見通しや金融状況ではなく、住宅価格の見通しが住宅ローンの供給の最大の重しになるとの見方を示している。
ロンドンなど高級住宅市場向けの住宅ローンの需要見通しは、2010年終盤以降で最低となった。
ロンドンの住宅市場は、EU離脱を巡る混乱で最も大きな打撃を受けている。
17日発表の公式統計によると、2月の英住宅価格は、上昇率が過去6年半で最低となった。ロンドンの住宅は10年ぶりの大幅な下落を記録している。