[ロンドン 7日 ロイター] - エネルギーや輸送コストの上昇を背景に英製造業の間で海外のサプライヤーを敬遠する動きが強まっていることが、英業界団体の調査で分かった。英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)を受けて、EU企業が英国とビジネスを行うことに不安を感じていることも判明した。
調査は業界団体「メイクUK」が実施、結果が7日に公表された。調査によると、英国の製造業者の40%が過去1年間にサプライヤーを海外から国内の業者に変更。同様の割合の企業が今後12カ月間にそうする予定だと回答した。コストの上昇を主な要因に挙げた。
また約半数の企業が、ブレグジット後の貿易摩擦や官僚主義的手続きなどを理由にEUのサプライヤーが英国に対してより慎重になっていると答えた。
メイクUKのチーフエグゼクティブ、スティーブン・フィプソン氏は、2016年のEU離脱投票以降の政治の混乱によって英国の評判にもたらされたダメージに対処すべき時だと強調。
メイクUKの年次総会で行う予定のスピーチの抜粋で「これほど壮大な規模での政治による誤った経済運用や、パートナーとしての英国の評判損傷をこれ以上続けることはできない」と述べた。
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