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英住宅ローン金利に上昇圧力、国債利回り急騰で

 英国債利回りが予想外に強いインフレ指標を受けて急上昇したことを受け、ネーションワイド・ビルディング・ソサエティーを含む住宅金融大手は住宅ローン金利の引き上げを迫られ、規模の小さい同業者もローン商品の取り扱いを一時停止するなど影響が広がっている。写真はロンドンで3月撮影(2023年 ロイター/Henry Nicholls)

[ロンドン 25日 ロイター] - 英国債利回りが予想外に強いインフレ指標を受けて急上昇したことを受け、ネーションワイド・ビルディング・ソサエティーを含む住宅金融大手は住宅ローン金利の引き上げを迫られ、規模の小さい同業者もローン商品の取り扱いを一時停止するなど影響が広がっている。

昨年秋にトラス前政権の大規模減税計画が国債価格の急落(利回りは急騰)を招き、住宅ローンの需給が急激に逼迫した状況を想起させた。

ネーションワイドは26日に一部の住宅ローン商品(固定と変動)の金利を最大0.45%ポイント引き上げると発表。

グッドボディの銀行アナリスト、ジョン・クロニン氏はネーションワイドに追随する動きが出ると予想。「ローン利用者はいずれにせよコスト高に見舞われることになる。これが資金需要に悪影響を及ぼすだろう」とした。

住宅ローン金利は昨年秋に急騰後、今年に入ってからは低下傾向にあった。

住宅ローン仲介業者によると、主に賃貸向けマンションに特化している小規模な金融会社のうち少なくとも7社が今週、ローン商品の提供を停止したり条件を変更した。

24日発表の4月の消費者物価指数(CPI)上昇率は事前の予想ほど鈍化しなかった。これを受けて国債利回りは急上昇し、金融環境が急激に引き締まった。

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