[ロンドン 4日 ロイター] - S&Pグローバル/CIPSが4日発表した7月の英国の建設業購買担当者景気指数(PMI)は48.9と、前月の52.6から低下し、2020年5月以来の低水準となった。
好不況の分かれ目となる50を割り込んだのは、同年5月以降で2度目。
住宅建設や土木の新規受注が不調だった。インフレ圧力の緩和も浮き彫りとなった。
ロイターがまとめた市場予想は52.0だった。
S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスの経済ディレクター、ティム・ムーア氏は「生計費、金利、英景気後退リスクの上昇が重しとなった」と述べた。
製造・サービス・建設を合わせた全セクターPMIは51.8と、前月の53.6から低下し、21年2月以来の低水準。
建築資材価格の上昇率は21年3月以来の低水準。鉄鋼・材木価格が下落した。ただ人手不足は続いており、賃金の上昇圧力が成長を阻害する要因となっている。
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