[ロンドン 24日 ロイター] - S&Pグローバル/CIPSが24日発表した1月の英国の総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は47.8で、前月の49.0から低下し、2年ぶりの低水準となった。利上げやストライキ、消費需要の低迷が響いた。
ロイターがまとめたエコノミスト予想の下限と一致した。PMIは50を上回れば景況拡大を、下回れば悪化を示す。
S&Pグローバルのチーフビジネスエコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は「英国がリセッション(景気後退)に陥るリスクを裏付けている。労使紛争、人手不足、輸出の減少、生活費の上昇、金利の上昇は全て、年初に経済縮小ペースが再び速まったことを意味する」と述べた。
企業の販売価格は2021年8月以来最も小幅なペースで上昇したものの、上昇幅は歴史的な基準では依然として大きい。
エネルギー価格の下落を受け、コストの上昇幅は21年4月以来最も小さかった。一方、賃金の上昇幅は依然として大きい。今後1年についての楽観的な見方を示す指数は8カ月ぶりの高水準に達した。
また、企業は小幅に人員を削減した。
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