[ロンドン 3日 ロイター] - 英小売協会(BRC)が3日発表した11月の小売売上高は前年同月比4.4%減少した。ただ、今年は調査期間にブラックフライデーが含まれなかったため数字がゆがめられており、これとクリスマスまでの日数の違いを調整した数字は0.9%増となった。
調整後の売上高の増加率は、復活祭の日にちの関係で数字が押し上げられた4月を除けば1月以来最大の伸びとなった。
英国の欧州連合(EU)離脱を巡る消費者の不安が一服した様子が見られた。
BRCのヘレン・ディキンソン最高責任者は、「11月は前月より大きく伸びたようだ」と述べた。
同氏は、合意なきブレグジットの可能性が10月31日から1月末まで先送りされたことで、消費者の支出意欲が高まったと指摘。「次期政権が2020年も健全な小売支出を望むなら、今後のEUとの関係をできるだけ速やかに明確にする必要がある」と指摘した。
11月の既存店売上高は、ブラックフライデーとクリスマスまでの日数調整後で前年比0.4%増だった。
これとは別に、バークレイカードが発表した11月の消費支出は0.9%増と、10月の1.5%を下回る伸びとなった。必需品の支出は横ばい、非必需品は1.3%増となった。