[ロンドン 22日 ロイター] - 人材データ会社のXpertHRは22日、11─1月に英企業が従業員と合意した賃上げ率は平均6%と昨年第4・四半期の5%から拡大したとする調査結果を明らかにした。
3日発表の速報値と一致し、1991年9月以来約32年ぶりの高水準となった。ただ、2桁台のインフレ率はなお大幅に下回っている。
1月の消費者物価指数(CPI)は前年比10.1%上昇と、41年ぶり高水準となった昨年10月の11.1%からやや減速。ロイターが今月行ったエコノミスト調査では、今年のインフレ率は平均7.0%、2024年は2.6%と予想されている。
XpertHRのシーラ・アトウッド氏は、賃金交渉が目指す所を雇用主に示した点で1月のデータは重要と指摘。「企業はインフレに合わせて可能な限りの経済支援を従業員に提供したいと考えるだろう。ただ、多くはこの規模の賃上げを行う余裕がない」と述べた。
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