[ロンドン 28日 ロイター] - 英テレビ局チャンネル4が来月12日の総選挙を前に主催した環境問題に関する党首討論会で、出席を見合わせたジョンソン首相の代わりに、溶けていく氷の彫刻が置かれ、与党・保守党が抗議している。
チャンネル4は、主要政党の党首に討論会への参加を求めたが、保守党のジョンソン首相とブレグジット党のファラージ党首は参加を見合わせた。
保守党はジョンソン氏の代わりにゴーブ前環境相が参加することを提案したが、チャンネル4は党首であるジョンソン氏の参加を要請。ゴールデンタイムに放送された討論会では、保守党の演台に氷の彫刻が置かれた。
保守党は放送規制機関である情報通信庁に「討論会に参加する機会を奪われた」と文書で抗議。チャンネル4がテレビ放送の政治的中立性の義務に違反していると訴えた。
チャンネル4のドロシー・バーン報道部長は今年8月の講演でジョンソン氏を「嘘つき」と表現しており、保守党は「偏向報道だ」と反発している。