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英EU交渉は「離脱条件が先」、通商で並行協議認めず=EU交渉担当
April 6, 2017 / 1:44 AM / 8 months ago

英EU交渉は「離脱条件が先」、通商で並行協議認めず=EU交渉担当

[ストラスブール 5日 ロイター] - 英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)でEU側の交渉担当者を務めるミシェル・バルニエ氏は5日、英国が離脱後の通商についても並行して交渉を進めようとしていることをけん制し、まずは離脱条件を決めるべきだと主張した。

 4月5日、英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)でEU側の交渉担当者を務めるミシェル・バルニエ氏は、英国が離脱後の通商についても並行して交渉を進めようとしていることをけん制し、まずは離脱条件を決めるべきだと主張した(2017年 ロイター/Vincent Kessler)

バルニエ氏は、英国のメイ首相が2年間の離脱交渉開始を通知するために3月29日に出した書簡は、英国がどのように離脱するか、そして、今後のEUとの間の通商条件をどうするか、という二つの交渉を並行して進めることを求めていると指摘。

バルニエ氏は欧州議会で講演し「これは非常にリスクのあるアプローチだ」と強調。「交渉を成功させるためには、まず交渉の第1段階に集中し、離脱に関する諸原則で合意するべきだ」とした。

第1段階の交渉では、2019年のEU離脱で影響を受ける国民や企業に法的な確実性を保障しなければならないとした。また、北アイルランドにおける不安定な平和を脅かさないよう国境に関する取り決めも必要だと述べた。

こうした課題に進展があって初めて、通商や安全保障、防衛に関する協定の「検討」に入ることができるとした。

バルニエ氏はEUのトゥスク大統領が3月31日に示した段階的なアプローチは、EU加盟の27カ国が英国に対して戦術的に優位に立つためのものではなく、信頼を構築し19年に離脱の取り決めで合意できる確率を上げるためものだとした。

「結束が必要不可欠だ。これは英国にとってもそうだ。EUが分裂すれば、合意などあり得ない」と述べ、英国に対しEUに亀裂を生むような行為を自制するよう暗に警告した。

その上で「合意できなければ、その結果は重大だ。特に英国にとってそうだが、EUにとってもだ。だからこそ合意に至らないとのシナリオは描いていない」とした。

メイ首相は、悪い条件を受け入れるよりは、協議が決裂しても特別な合意なしに19年にEUを離脱することを選ぶと発言している。

欧州議会は5日、フランスのストラスブールで開いている本会議で離脱交渉に関する要求事項を示す決議案について審議した。5日に採択を予定している。

英国では保守党の元党首が、英国は1982年に南米のフォークランド諸島を巡ってそうしたように、スペイン南部にある英領ジブラルタルを守るために戦争する用意があると述べた。欧州議会では一部の議員がこれを批判。最大会派を率いるマンフレート・ウェーバー議員は「正気なのか」と発言した。

EUのトゥスク大統領は今後の英・EU関係でジブラルタルに影響を及ぼし得るものについては、スペインにも発言権が与えるべきだとした。

英独立党のポール・ナットル党首は、英国はジブラルタルを国家の不可欠な一部として扱うことで対応すべきだと主張した。

独立党の元党首で現在でも欧州議会で独立党を率いるナイジェル・ファラージ氏は、ジブラルタルをめぐるEUの姿勢は「身代金を要求しているようなものだ」と批判。EUについて「これは復讐であり、汚い手口だ。マフィアのような行為だ」と発言。イタリア選出の議長に非難され、「ギャング」と訂正した。

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