June 20, 2019 / 11:53 PM / 4 months ago

英中銀、EU離脱シナリオで市場と不一致 金利見通し不透明

6月20日、イングランド銀行(英中央銀行)は、欧州連合(EU)離脱が円滑に進むとの中銀の基本シナリオと、市場で高まる無秩序離脱の観測との間に明らかな不一致があるとの認識を示した。ロンドンのイングランド銀行前で2018年8月撮影(2019年 ロイター/ Hannah McKay)

[ロンドン 20日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)は20日、欧州連合(EU)離脱が円滑に進むとの中銀の基本シナリオと、市場で高まる無秩序離脱の観測との間に明らかな不一致があるとの認識を示した。

中銀は、英国が移行期間に関する合意の下でEUから円滑に離脱するとの想定と、「金融市場に織り込まれている別の離脱シナリオに関する想定」との間に「対立」があると指摘した。

これは、EU離脱の先行きを巡る不透明感が強いために、近く借り入れコストが上昇する可能性があると市場を説得できていないことを示している。

中銀は移行に関する合意を目指すとしてきたメイ政権の立場を踏まえ、EUとの貿易が世界貿易機関(WTO)ルールに突然シフトする可能性を中心シナリオに織り込んでいない。

中銀は20日の声明で、合意なき離脱の回避を前提に「予測期間を通じて緩やかかつ限定的な金融引き締め」が必要になるとの認識を改めて示した。

しかし、投資家の間では合意なき離脱の観測が高まっている。メイ首相の後任候補は、現行の離脱期限である10月31日にも、移行期間に関する合意なくEUを離脱する用意があるとしている。

エコノミストの間では、1年以上にわたり利上げは行われないとの見方が大勢だ。市場では利下げを織り込む動きも一部で出ている。RBCキャピタル・マーケッツのアナリストによると、短期金利市場は年内の25ベーシスポイント(bp)利下げを約25%織り込む水準となっている。20日の金融政策発表前の時点では10%だった。

中銀と市場の想定のずれはEU離脱を巡る不透明感が解消されれば縮小する見込みだが、中銀が8月上旬に新たな経済見通しを示すまでは可能性は低い。

また、次期首相がEU離脱期限を再度延期すれば、英中銀の次の金利変更は来年1月末で退任予定のカーニー総裁の後任に委ねられることになるだろう。

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