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インタビュー:英EU離脱事前交渉、非公式でも応じず=欧州委幹部
2016年7月22日 / 17:51 / 1年前

インタビュー:英EU離脱事前交渉、非公式でも応じず=欧州委幹部

[ブリュッセル 22日 ロイター] - 欧州委員会のゲオルギエワ副委員長は22日、英国が欧州連合(EU)からの離脱を正式通告するまでは、非公式なレベルであっても今後の関係について英国と交渉することはないと述べた。ロイター通信のインタビューに応じた。

 7月22日、欧州委のゲオルギエワ副委員長は、英国がEU離脱を正式通告するまでは、非公式でも交渉しないと述べた。写真はドバイで1月撮影(2016年 ロイター/Ashraf Mohammad)

ゲオルギエワ氏は、離脱に当たって英国は公正に扱われ、特別な恩恵を受けることもなければ、罰せられることもないだろうとも述べた。

英国はEU基本条約(リスボン条約)50条を発動して、離脱手続きを開始しなければならないが、年内にその見込みはない。50条発動までの半年間かそれ以上の間に、英国はEUとの今後の関係について、さまざまな打診を試みるかもしれない。

ゲオルギエワ氏は「非公式にであっても今後について交渉を進めるには、英国が選ぶ道筋が明確でなければならず(50条発動前の交渉は)不可能だ」とした。「ここまで重要なことを仮説に基づいて協議することはできない」とし、事前交渉は英国の選択に不適切な形で影響を及ぼすことになるとも付け加えた。

ブルガリア出身でEUの予算担当を務めるゲオルギエワ氏は、離脱交渉は厳しいものになるだろうと述べる一方で、関係国全てにとって公正に進められるとも強調した。

「いかなる国にも、離脱によって罰せられることが恐ろしいという理由ではEUにとどまってほしくない。EUにいることで、より強力でいられるから残ってほしいのだ」と述べた。

英国のEUへの純出資額は約50億ユーロ(55億ドル)だった。これには関税は含まれていないが、より貧しい地域や大学研究費のための基金への拠出は含まれている。

ゲオルギエワ氏は、英国による出資額は少なくはないが、それなしにどうにもならないわけでもないと述べた。

ゲオルギエワ氏は「ブレグジットの投票後、EUへの支持は10-12%増えた。それはなぜか。人々は将来を見据えて、一緒にいた方が良いと考えているからだ」と述べた。その上で、こうした心理は長続きしないとも述べ、向こう数カ月はEU改革の「アクセルを踏む」期間となるだろうとした。

英国の国民投票が突きつけたメッセージのひとつは、少なくない層の人々が、変わりゆく経済の中で取り残されているということだ。

ゲオルギエワ氏は、社会の安全網について言及。現状では、失われた仕事が再び戻ってくるのを待っている人々の生活を支えているが、こうした人々を時代に即した新しい役目に導く役目を果たす「社会的な命綱」にとって替わられるべきであろうと述べた。

10年以上にわたって世界銀行で働いた経験を持つゲオルギエワ氏は、皆がEUの強化を望んでいるわけではないことを、EUは認識する必要があると指摘。官僚主義を改めることや、加盟国にもう少し自由を与えることを通じて、幅広い団結の意識を形づくることが必要だと述べた。

ゲオルギエワ氏は「何か問題がある時は、それは(EUの本部がある)ブリュッセルで、うまく行った場合には、その国の手柄。こういう責任追及のやり方は終わりにしなければならない。欧州連合とはいったい誰なのか。それは加盟国全てのことなのだ」とも強調した。

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