[ロンドン 30日 ロイター] - 英国の欧州連合(EU)離脱交渉で、同国担当者らがEUに対し、ロンドンの金融街「シティー・オブ・ロンドン(シティー)」が離脱後もEU内で現行どおり営業することが認められない場合、欧州金融機関の英国事業は障害に直面するだろうと警告した。
英ガーディアン紙が、前週の交渉で英国側から提出されたプレゼンテーション資料を確認したとして、30日付けで報じた。これによると、欧州に拠点を置く投資ファンド約7000社に影響が出る恐れがあるという。
英国のEU離脱省の広報官は、報道に関するコメントを控えた。
EUのバルニエ首席交渉官は前週、英国のラーブEU離脱担当相との間で、双方の自立判断により将来的な金融市場へのアクセスを管理することで合意したと述べていた。ただ、双方の関係がどのように機能するかについて疑問視する意見もある。