[ベルリン 12日 ロイター] - ドイツのショルツ財務相は12日、イタリアの2019年予算案を巡る同国と欧州連合(EU)の対立について、同国が打開に向けて必要な措置を講じることを期待していると明らかにした。
ベルリンの外国報道団体で「イタリア政府が困難に陥ることを回避するために必要な決定を行うと期待している。最終的に良い解決策を見いだせるとかなり楽観視している」と述べた。
また、だれもイタリアに緊縮策を要求しておらず、注意を求めているとした。ただ、「国内総生産(GDP)比130%の債務を抱える国は、状況の異なる国より慎重に行動する必要がある」とくぎを刺した。
多くの地域で経済指標が良好となる中、「将来について明るい見通しを抱くことはできないと言うのは不適切」としながらも、経済見通しにおいて地政学的リスクが顕著になっているとも指摘した。
英国のEU離脱問題については、合意なしの離脱となれば経済に大きな混乱が生じると警告。英国が最も大きな害をこうむるとした上で、大半の欧州諸国は影響に耐え得るが、どの国も悪影響を免れないとの見方を示した。