May 30, 2019 / 9:06 AM / a month ago

UPDATE 1-英財務相「合意なき離脱は結束脅かす」、党首選立候補者らにけん制

(内容を追加しました。)

[ロンドン 30日 ロイター] - 英国のハモンド財務相は30日、与党・保守党でメイ首相(党首)の後任に名乗りを挙げている人々に対し、合意なき欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)は英国の結束を脅かすことになると警告し、バラマキ的な公約を控えるよう訴えた。

後任の最有力候補と目されているジョンソン前外相は、合意のあるなしにかかわらず、10月31日にEUを離脱すべきと主張している。

ハモンド財務相は、BBCの番組で「われわれは、合意なき離脱という不安を机上から排除する必要がある」と述べ「合意なく離脱すれば、英経済にとり非常に悪い結果となる」と指摘した。

さらに「合意なく離脱した場合に経済のみならず国の将来について、どのようなリスクをとることになるか、人々が必ずしも理解しているのか、確信がもてない」と述べた。

イングランド銀行(英中銀)のカーニー総裁は、合意なく離脱した場合、離脱に伴う制度変更などの移行期間が設けられないことを意味し、1970年代の石油ショックのような状況に陥る可能性があると指摘している。

メイ政権は、合意なく離脱した場合、観光から医薬品の輸入、欧州、その他に及ぶ供給網に大混乱が生じると繰り返し警告しているが、離脱派は、短期間の混乱はあるものの、長期的にはEUのしがらみから解放されて繁栄を謳歌すると主張する。

保守党党首選挙には、ジョンソン氏を含め11人が立候補している。

ハモンド氏は、党首選に出馬する可能性があるかとの質問に、直接的な回答は避けた。

「わたしの関心事は、今回の党首選で、ブレグジットを巡る対立を企業や雇用を守る方向で解決しなければならない、という自分の見解を表明できるようにすることだ」と述べ、どの候補を支持するか明言しなかった。

「今回の党首選が、どの候補が最大の財政支出や減税を公約できるか、という競争に陥らないことを望む。保守党は財政に責任を持つ党と高く評価されており、それに値する」と述べた。

その上で、ブレグジットを巡る対立は総選挙を実施しても解消しないとの見方を示し、次期政権下で議会が解決できることを希望した。

ハモンド氏は「この問題で主要政党が対立していることから、総選挙で解決できるか、分からない」とし「これは政党間の意見対立でなく、党内の対立だ」と述べた。

また、将来の政権が合意なき離脱を志向する政権で、議会下院で信任投票にかけられた場合、国益に基づく投票行動をするとし「国益が党利に勝る」とスカイニュースに語った。

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