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EU、英との交渉継続へ 譲歩要求に英は「失望」

[ブリュッセル/ロンドン 16日 ロイター] - 欧州連合(EU)は15日に始まった首脳会議で、EUを離脱した英国との貿易協定など将来関係を巡る協議を続ける方針を確認した。その上で、合意に向けて譲歩するよう英国側に要求した。

 EUは15日に始まった首脳会議で、EUを離脱した英国との貿易協定など将来関係を巡る協議を続ける方針を確認した。写真はEUの旗。ブリュッセルで8月撮影(2020年 ロイター/Yves Herman)

これを受けて英国は「失望した」と表明。ジョンソン首相は16日に英側の対応方針を示す見通しだ。

EUのミシェル大統領は「交渉が前進していないことを懸念している。必要な行動を取るよう英国側に求める」と表明。EUは合意を望んでいるが、どんな犠牲を払ってもというわけではないとし、合意のないまま移行期間が終了する可能性にも備えができていると述べた。

英国のフロスト首席交渉官は、EU側の要求に「失望した」とツイッターに投稿し「合意のために必要な行動は、全て英国が取らねばならないという指摘にも驚いた」と批判した。

双方の交渉では、社会保障や輸送分野で溝が埋まりつつある一方、公正な競争、紛争解決、漁業の3分野での対立が合意の障害になっている。

フランスのマクロン大統領は「英国のEU離脱のため、われわれの漁業従事者が犠牲になることはあり得ない」とし「協議の末、正しい条件を見いだせない場合、将来関係について合意なし、という事態にも備えができている」と述べた。

ドイツのメルケル首相は「合意を望んでいるが、当然、どんな犠牲を払ってもというわけではない。双方に資する公平な合意でなければならない。そのためにあらゆる努力をする価値がある」と述べた。

アイルランドのマーティン首相は、新型コロナウイルス危機による経済の混乱を踏まえると、移行期間終了後の円滑な通商取引はなおさら重要だと強調。「期限内の解決がまだ可能だ」と訴えた。

オランダのルッテ首相も、景気低迷や世界の混乱を考慮すれば、EUと英国が合意できないのは「狂気」だと述べた。

金融市場では、双方が今後数週間にわたり協議を続けた後、11月上旬にも限定的な合意に達するとの見方も出ている。

メルケル氏はその後、記者団に対し、15日の首脳会議では英国との合意を巡り「ある部分で進展があった一方、他の部分では多くの課題が残っている」と発言。

「われわれにとっては、アイルランドで平和な生活が続き、単一市場を確保することが重要だ。一方で、英国が(EUからの)独立を目指し、英国がもはやEU加盟国でないことも理解している。この考えに基づき、われわれはバルニエ首席交渉官に交渉継続を要請してきた」と語った。

メルケル氏はさらに「われわれは英国に対し、合意にあたり譲歩に備えるよう求めてきた。必要であれば、合意なしという結果も受け入れなければならないが、私は合意があったほうが良いと考えている」と述べた。

*メルケル首相の発言を追加して再送します。

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