[ロンドン 27日 ロイター] - 英国のスナク財務相は27日、英国の欧州連合(EU)離脱は、英国が金融サービス業界において今までとは異なることを行う機会を提供すると述べた。
来年1月以降、英国を拠点とする金融サービスグループは、EUの単一市場への自動的なアクセスを失う。市場への新たなアクセスは、通商協定とは別に同等性に関する交渉で決まることになる。
スナク氏は複数の放送局に対して「EUを離脱したいま、(金融サービス分野で)若干異なることができる」と語った。
ジョンソン英首相は「英EUの取り決めには金融サービスの同等性について良い文言が使われている。われわれが望んでいたほどではない
かもしれないが、それでも活力あるシティーがかつてないほど繁栄することができる」と述べている。
同等性の制度下では、英国に拠点を置く金融機関は1月以降、英国の規制がEUと同等と認められない限り、EU市場へのアクセスは与えられない。
英国とEUは21年3月までに金融サービス分野における規制協力に関する覚書に合意することを目指しており、スナク氏は、そうした文言は安心感を与えると述べた。
スナク氏は「安定的な規制面での協力の枠組みが協定で言及されており、われわれに安心感を与える」と述べ、同等性に関する決定などで引き続きEUと対話を続けていくという点で安心できる、とコメントした。
※原文記事など関連情報は画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」